四国遍路八十八ヶ所

四国札所第二十一番 舎心山 太龍寺
高野山真言宗 御本尊 虚空蔵菩薩

お大師様が青年のころ、ここと室戸岬で虚空蔵求聞持法の修行をしたという。
庫裏の廊下の龍天井は一見の価値あり。

太龍の 常にすむぞや げに岩屋 舎心聞持は 守護のためなり
四国札所第二十二番 白水山 平等寺
高野山真言宗 御本尊 薬師如来

お大師様がこの地の人々を平等に救う為平等寺と名付けた。
錫杖で地を掘ると白い水がわき、万病にきく霊水とされる。

平等に へだてなきと 聞く時は あら頼もしき 仏とぞみる
四国札所第二十三番 医王山 薬王寺
高野山真言宗 御本尊 厄除薬師如来

阿波の国最後の霊場。
文治四年(一一八八)に火災で焼失したが、その際に本尊の薬師如来が西の空に飛んでいったという。
その後、再興し新しい本尊の開眼法要をしていたら飛び去っていった薬師如来が戻ってきて、後ろ向きに本堂に入って来たという。
その為、二謳の薬師如来を祀る事になった。
本堂に続く階段は男厄坂、女厄坂といわれ、本堂から塔に続く階段は還暦厄坂で一段一段踏みしめると厄が落ちるといわれる。

皆人の 病みぬる年の 薬王寺 瑠璃の薬を 与えまします
四国札所第二十四番 室戸山 最御崎寺(東寺)
真言宗豊山派 御本尊 虚空蔵菩薩

土佐の国最初の霊場
室戸には3つのお寺があり、この最御崎寺は東にある為、東寺といわれる。
境内には叩くと金属音のする明星石や、お大師様の伝説の残るくわず芋などがある。

明星の 出ぬる方の 東寺 暗き迷いは などかあらまじ
四国札所第二十五番 宝珠山 津照寺(津寺)
真言宗豊山派 御本尊 楫取延命地蔵菩薩

土佐藩主山内一豊公が室戸沖で暴風雨に襲われた時、本尊の地蔵菩薩が僧侶に化身し現れ舵をとり無事救ったという。
港の近くにあり、海難除けのご利益がある。
本堂への階段はまっすぐで険しい。

法の舟 入るか出ずるか この津寺 迷う我が身を 乗せてたまえや
四国札所第二十六番 龍頭山 金剛頂寺(西寺)
真言宗豊山派 御本尊 薬師如来

こちらは東寺と対に西寺といわれる。
日本捕鯨の発祥の地であり、以前はクジラ寺ともいわれた。
宿坊の料理は豪華でとても宿坊とは思えないほど。

往生に 望みをかくる 極楽は 月の傾く 西寺の空
四国札所第二十七番 竹林山 神峰寺
真言宗豊山派 御本尊 十一面観世音菩薩

もとは天照大神と観音様と両方が祭られていたが明治の神仏分離でお寺と神社と分けられた。

みほとけの 恵みの心 神峯 山も誓いも 高き水音
四国札所第二十八番 法界山 大日寺
真言宗智山派 御本尊 大日如来

このお寺から200メートルほどいった先に奥の院があり、お大師様が楠に爪で刻んだという爪彫り薬師が祭られている。

露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし
四国札所第二十九番 摩尼山 国分寺
真言宗智山派 御本尊 千手観世音菩薩

88ヶ所で二つ目の国分寺、土佐国分寺。
本堂は桧皮葺きですばらしい。
「土佐日記」に紀貫之が京に行く時にこの国分寺の住職が見送ったと記されている。

国を分け 宝を積みて 建つ寺の 末の世までの 利益残せり
四国札所第三十番 百々山 善楽寺
真言宗豊山派 御本尊 阿弥陀如来

以前は安楽寺というお寺とふたつ30番札所があったが、お大師様生誕1150年の時に安楽寺は善楽寺奥の院となり、善楽寺が30番札所とおちついた。

人多く 立ち集まれたる 一の宮 昔も今も 栄えぬるかな